オーストリッチとは
2011年1月17日掲載 /
記事番号:4166075619
オーストリッチ(ダチョウ)のオイル
脂肪酸は人間のからだにとって必要不可欠な成分であり、からだに取り入れるときの種類と割合が健康に重要な影響を及ぼすということが近年大きく注目されています。脂肪酸は化学的な結合の状態の違いによって大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」とに分類されます。脂肪酸の種類や割合が違うと液体か固体かといった性状も、栄養的に人のからだに与える作用も違う油脂になります。
ゴマ | オリーブ | オーストリッチ | 馬 | ※牛 | |
---|---|---|---|---|---|
ミリスチン酸 C14 | 0.6 | 3.7 | 2.8 | ||
パルミチン酸 C16 | 9.1 | 11.3 | 21.7 | 26.4 | 25.6 |
ステアリン酸 C18 | 5.4 | 3.0 | 6.6 | 3.5 | 11.9 |
アラキジン酸 C20 | 0.2 | 0.4 | 0.5 | ||
(飽和脂肪酸%) | 14.7 | 14.7 | 29.4 | 33.6 | 40.3 |
パルミトレイン酸 C16:1 | 1.0 | 3.4 | 6.9 | ||
オレイン酸 C18:1 | 39.9 | 74.1 | 38.9 | 34.0 | 45.0 |
リノール酸 C18:2 | 44.7 | 9.3 | 25.4 | 17.9 | 5.9 |
リノレン酸 C18:3 | 0.5 | 0.6 | 2.2 | 2.8 | 0.2 |
アラキドン酸 C20:4 | 1.3 | ||||
(不飽和脂肪酸%) | 85.1 | 85.0 | 69.9 | 61.6 | 52.4 |
[参考資料]
横関油脂工業株式会社(分析:ゴマ、オリーブ、オーストリッチ、馬)
新編食肉の知識(1998、日本食肉協議会発行)(牛)
オーストリッチオイルの融点は26.5℃です。人肌にのせると体温で溶け液体に変わります。 オーストリッチ脂はソーセージやサラミの原料の一部に、また精製したオイルは化粧品の原料に利用されています。