オーストリッチとは
2011年1月17日掲載 /
記事番号:3992067765
オーストリッチ(ダチョウ)の羽根
オーストリッチの羽根と羽毛はほぼ左右対称に均整が取れており、空を飛ぶ鳥とは異なっています。
羽根軸の左右にほぼ同じ量の羽毛が生えています。
ローマ時代には国の高官たちやその奥方は地位の象徴として装飾品として羽を利用しました。 柔らかくて優雅な羽はその形が左右対称であることから、エジプトでは正義の象徴として、真理と秩序の女神マートや光の神シュの紋章となったと言われています。
イギリスの皇太子(プリンス オブ ウェイルズ)の紋章であるダチョウの羽3本はこの流れを酌んだものなのです。
中世になってからは、主君に対し、二心のない証しとして、イギリスを中心に貴族の愛用品となり、アフリカでのダチョウ生産はピークを迎えます。
この羽によって大富豪となった人たちはフェザーバロンを呼ばれ、今でも南アフリカにはその豪邸が残っています。
(羽根男爵の館)
このようにダチョウ産業は羽生産から始まりました。
この世で最も希有で称賛に値するオーストリッチの羽根は、その端正さと美しさゆえに、古代エジプト、英国王室、マリー・アントワネット、ハリウッド映画界などで珍重され、また、ファッションに用いられ、帽子、コート、扇子、ドレス、ストールに使われています。
ダチョウの羽のその高い機能性(静電気をおこさず、静電気もホコリも取り除く)から、自動車業界ではダチョウの羽で車体の埃や静電気を除去した後、塗装を施し、美しい完璧なボディに仕上げます。
電子業界でもダスターとして重宝がられています。